今週末、道の駅の裏の古民家で、
装いも新たに復活するお酒の会「恵美福愛好会」。
そもそも「恵美福」とは?のお話です。

「恵美福」は、かつて東彼杵町にあった丁子屋醸造(天保10年創業)のお酒です。
昭和20年頃、当時の社長は、戦後の復興をかけて、お多福ラベルを採用したお酒「恵美福」を発売しました。日本が元気になるにつれ、「恵美福」の業績も伸び、昭和40年頃には生産高が九州一になるまで飛躍しました。

長崎街道の旧彼杵宿に「恵美福」の工場はありました。
その周辺は酒造りのにおいが漂い、瓶と瓶が擦れて当たる音や配送トラックが通る揺れ、
そして、終業と同時にどっと出てくるパートのおばちゃんたちで、活気に満ちあふれていました。〝エミフク〟と書かれたレンガ煙突は高く、町のランドマークでした。小学生はスケッチの題材に、沖へ出たおじちゃんは釣りポイントの目印に。

今では往時の面影は全くありません。
跡地は空き地になり、ぽっかりと穴が空いたようです。
幸いにも「恵美福」は、杵の川(諫早市)の銘柄として未だ健在です。
戦後の疲弊した世の中に、元気をもたらした甘口で深い味わいは、
町民をはじめ、多くのファンに愛されています。